2025.02.18
こんにちは!福岡テクノスの広報担当です。
前回まで、断熱性能等級について詳しく説明をしてきました。そのうえで、今後の家づくりではどの程度の性能の家を作ると良いのかを一緒に検討していきましょう!
もちろん等級が高いと快適な家に!しかしその分コストが…!
断熱等級の高い家は、それだけ熱の出入りが少なくなるので快適な室温を保ちやすくなります。すると、ヒートショックのリスクを低減できる、光熱費を抑えられるなど健康面や経済面でメリットは多くあります。しかしながら、断熱等級を高くするにはその分高性能の断熱材を使ったり、特に開口部において十分な対策を行う必要があったりと、必然的に建築コストが上がってしまうのです。
そこでパナソニックが、断熱等級6と断熱等級7の家づくりに関する調査を行っているので少し整理してみましょう!
断熱等級6の家であれば、大開口のサッシ・日当たりなども十分に対応できるため、もちろん立地にもよりますが日当たりや開放感もある家づくりが十分可能であると試算しています。また、建築コストについてはあるモデルでは2,800万円、目安となる年間光熱費は約20.1万円です。
そして同タイプの家で、断熱等級7を実現するための工夫をすると、外張り断熱・開口部はできる限り小さめにすることで断熱性を重視する必要があります。すると、日当たりや開放感は抑えめとなってしまうようです。また、建築コストは2,980万円に上がる一方で、目安となる年間光熱費は約19.2万円となります。せっかく建築コストを180万円近くかけてより省エネの家にしたとしても、年間光熱費は9千円しか下がらないんです。これでは180年近く住み続けないと元が取れない計算になってしまいます。
つまり、断熱等級6から断熱等級7に上げると
・日当たりや開口部が少し犠牲になる
・建築コストは当該プランで約180万円アップ
・目安年間光熱費は、約0.9万円ダウンだけど、基本的に元は取れない
という結果になります。
これらの全てのバランスを考えると、福岡テクノスとしても断熱性能等級6程度がおすすめではないかなと思われます!もちろんそれぞれの意見があると思いますが、快適性を大事にしながらコストもきちんとみていきたいという方であればご納得いただけると思います。そんな家づくりを実現したい!という方はぜひお気軽にご相談ください!